ブラタモリ風にちょこっと地理[ギリシア・サントリーニ 2019.1]

旅の目的地にサントリーニを選んだのは、ザ・エーゲ海のイメージだから。
断崖に張り付いた白い家たちと、ときどき青い屋根。ロマンチック~。
ギリシアの旅行ガイドの表紙に使われていることも多いように思う。
こんなところに行ってみたーい、と思いますよね~。


今回はブラタモリ風に、「なぜサントリーニはロマンティックなのか」を読み解いていきたいと思います。
ご一緒に、ブラナマケ~!(注:やや結構ズブズブですが…🙇)


島の成り立ち

ザ・エーゲ海なサントリーニの景観は、しかし、エーゲ海を代表するというよりは、サントリーニ独特なんだろうな~と予想します。(他の島に行ったことがないのでわからないけど…)

アトランティス伝説はこの島のことだった!!と言われているくらい、
大昔に、すんごく大きな噴火があって、島の中央が陥没した。
火山灰によって地球の温度が下がったほどの大噴火だったとか…。
ワイン博物館にて撮影
噴火や地震は、しかし一回だけではなく、何度も繰り返して、サントリーニが現在の三日月+点々となっているようです。

google map より
つまり、ザ・サントリーニの景観である断崖絶壁なのは、陥没した中央部、内海側だけなんです。

外海側は、普通のビーチ。

ということは、断崖に張り付いた白い家たちというロマンティック景観は、
大噴火で有名なこのサントリーニ特有の景観ということだと思われる、きっと。


複雑な調和美

次に、なぜ噴火でできた断崖絶壁に集落を作らねばならなかったんでしょうか?

まずは中世に、
海賊の襲来が多発し、遠くを見渡せる崖の上に城塞が築かれたようです。監視塔および危険を知らせる鐘を周知させる場所として(GPSMYCITY)。火の見櫓みたいなものだね。

そして、ワインの輸出入が盛んになった18世紀になると、
「係留した船が見下ろせるカルデラの絶壁に商館と集落が築かれるようになった」ということです(wiki)。

でも崖ですからね。家を建てる敷地がない。
崖に横穴を掘って家を建てたようです。ようはホラアナだな。(洞窟ハウスの内部構造についてはこちらの記事をみてください☛洞窟ハウス
日本建築学会, 2006『コンパクト建築設計資料集成「住居」』丸善,14 

家々は等高線に沿って建てられる。
等高線はそもそも曲線なので、家並みは複雑になる。(集落は路地だらけの迷路です!)
複雑なんだけど、しかし等高線なので自然と調和している、というのが断崖集落の美しいポイントだそうな(究建築研究室)。


さらには、集落全体で、壁は白に準じるもの、といった申し合わせがあるんでしょうね、たぶん。大切な観光資源だし。


まとめ

今日のお題は「なぜサントリーニはロマンティックなのか」でした。

大地震で陥没したことによって断崖絶壁ができた。
断崖絶壁がワイン貿易に活かされ、断崖の等高線に沿って集落が形成された。
それがたぐいまれなロマンチック景観を作り出した。

ずぶずぶですが…、このようにサントリーニは結婚式やハネムーンでも人気の高いロマンチック・アイランドとなったんです。


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