北海道の景色といえば、富良野のような、広い農地を思い浮かべる人が多いでしょう。
そう、それも北海道の代表的景観であーる。
しかし今日は、あまり有名ではない、ちょいワイルド系の景観シリーズをお届けします。
わたし的にはそれこそが、本州とは異なる、北海道らしさなんだよな~。
手の加えられた自然(農場、里山・里川)ではなく、比較的手つかずの自然。
人口17万人の中都市ですが、比較的手つかずの自然が、比較的多くみられます。
というのも、土壌が農業に適していなかったので、農業開発が進まなかったからだと思う。たぶん。
とはいっても、原始状態のまま未開発、ってわけでもなく、苫小牧周辺の原野≒湿原は年々開発されてもいる…。
高度成長期以前には湿地(水色)がたくさんあったけど、
今ではその多くが都市(赤色)へ変わっている。農地(黄色)も増えてるしね。
比較的最近では、苫東の工業開発もあったし(結果はズブズブだったけど)、ソーラーの大規模建設も目立っている。訪れるたびに新興住宅地も増え、人工的な景観の増えてることが実感されます。
開発は、地元住民にとっては良いことなのでしょうが、
無責任な外部者としては、手つかずの自然が失われていくのは寂しいなあ。
なにはともあれ、今日は、そんな苫小牧に現存する、比較的手付かずなプチ・ワイルド・ネイチャーを見ていきましょう。
こういうのが、山奥ではなく、町なかの国道からチョイチョイ見られるのが苫小牧のプチ・ワイルドなところ。
ときどき川。湿原の水が集まって川となり、川は湿原全体を潤す。大いなる湿原の水循環…
写真ではうまく映ってないのだけど、
川の中には藻(?)がそよそよと流れていて、幻想的なのだ。
美々川は特に「原始状態の河川景観を有する数少ない自然河川」ならしい(北海道「美々川自然再生事業」)。
ほんと、水がきれいで、ほどよく蛇行しており、名前通り「美しい美しい川」です。
カヌーでこの川を下ることができるようなので、今度、ぜひやってみたい!!
これも、山奥ではなく、町近の国道沿い。アクセス最強。
秋になると白鳥がテンコ盛りになることで有名。
ラムサール条約にも登録されている(1991年)。
ウトナイ湖だけではなく、苫小牧じゅうの川に白鳥がやってくるので、
白鳥自体はそれほど珍しくないんだけどね。
久しぶりにウトナイ湖を訪れてみると、すっかり整備されて、展望台ができていた。
ただの大きな沼としか思ってなかったが、展望台の上から見ると5倍きれいで驚いた。
湖面に雲が写り込んで、フォトジェニックなやつだったのか、ウトナイ湖。見直したぜ。
これが町近ワイルド・ネイチャーの目玉なのだ!
美々川やウトナイ湖とは反対側、苫小牧の西端にあるスポット。
「ガロー」とはアイヌ語で「両岸が絶壁になっているところ」だって(ガローの案内看板より)。
樽前ガローとは、つまり、樽前という山の山麓にある、ただの渓谷なんだけど…、
岩肌に苔がむしていて、これまた幻想的なんだよ~。
苔と言えば、近くに「苔の洞門」というちょっと類似の観光スポットがあったのだけど、
そちらはもう閉鎖された。ガローの稀少価値、ますます高し。
国道からちょっと山に入っただけで、すでに森深し。ガローに到着。
繰り返しになりますが、この町近なところが、苫小牧のプチ・ワイルドの魅力なのだ!
町近とはいっても、山の中には熊がいるので、朝と夜は避けた方がよいらしい。怖すぎる😨
熊鈴を持って、いざ入山!
橋の上からでも、それなりにガロー(崖)を見ることができる。初級者コース。
もっとガローに肉薄したい上級者は、
このロープを伝って崖の下に降りることもできる!
そうすると、こんな幻想的な景色が見られるらしい!
人工的なアクセスを設けず、手付かずなままで自然を楽しむという趣旨、大賛成!!
しかし、今回は準備不足。ロープを伝っての崖くだりは、泣く泣く断念した。
次回は服装やメンバーを念入りに準備して、崖くだりにいどむぞ!
人っ子一人いないし、熊がいて、ついでにお化けも出るらしいので、
樽前ガロー行きは、タフでハイテンションな、愉快な仲間たちとの同行を推奨する!
いたってマイナーな都市、苫小牧は、何もないところですが、
それだけに、武骨な生の自然がいたるところに散在しているのが魅力。
どれも、ありきたりの自然なんだけど、
大都会に住んでると、それが贅沢なことに思えるんだよね。
ウトナイ湖と美々川、そして樽前ガロー、どれも条約やら条例やらで保全されているので、今後も大開発されることはない。
願わくば、必要以上の観光開発もせず、
マイナーな、ひっそりとした、なんでもない自然のままでいて欲しい。
それが外部者の無責任な願いである。
そう、それも北海道の代表的景観であーる。
しかし今日は、あまり有名ではない、ちょいワイルド系の景観シリーズをお届けします。
わたし的にはそれこそが、本州とは異なる、北海道らしさなんだよな~。
手の加えられた自然(農場、里山・里川)ではなく、比較的手つかずの自然。
苫小牧の湿原
ナマケモノ博士にとって縁の深い苫小牧市。人口17万人の中都市ですが、比較的手つかずの自然が、比較的多くみられます。
というのも、土壌が農業に適していなかったので、農業開発が進まなかったからだと思う。たぶん。
とはいっても、原始状態のまま未開発、ってわけでもなく、苫小牧周辺の原野≒湿原は年々開発されてもいる…。
「勇払原野の土地利用状況の変遷」ウトナイ湖サンクチュアリより |
高度成長期以前には湿地(水色)がたくさんあったけど、
今ではその多くが都市(赤色)へ変わっている。農地(黄色)も増えてるしね。
比較的最近では、苫東の工業開発もあったし(結果はズブズブだったけど)、ソーラーの大規模建設も目立っている。訪れるたびに新興住宅地も増え、人工的な景観の増えてることが実感されます。
開発は、地元住民にとっては良いことなのでしょうが、
無責任な外部者としては、手つかずの自然が失われていくのは寂しいなあ。
なにはともあれ、今日は、そんな苫小牧に現存する、比較的手付かずなプチ・ワイルド・ネイチャーを見ていきましょう。
美々川
湿原というのは、こういうのです。沼っぽいところ。こういうのが、山奥ではなく、町なかの国道からチョイチョイ見られるのが苫小牧のプチ・ワイルドなところ。
ときどき川。湿原の水が集まって川となり、川は湿原全体を潤す。大いなる湿原の水循環…
写真ではうまく映ってないのだけど、
川の中には藻(?)がそよそよと流れていて、幻想的なのだ。
美々川は特に「原始状態の河川景観を有する数少ない自然河川」ならしい(北海道「美々川自然再生事業」)。
ほんと、水がきれいで、ほどよく蛇行しており、名前通り「美しい美しい川」です。
カヌーでこの川を下ることができるようなので、今度、ぜひやってみたい!!
ウトナイ湖
美々川が流れ込むのがウトナイ湖。これも、山奥ではなく、町近の国道沿い。アクセス最強。
秋になると白鳥がテンコ盛りになることで有名。
ラムサール条約にも登録されている(1991年)。
ウトナイ湖だけではなく、苫小牧じゅうの川に白鳥がやってくるので、
白鳥自体はそれほど珍しくないんだけどね。
久しぶりにウトナイ湖を訪れてみると、すっかり整備されて、展望台ができていた。
ただの大きな沼としか思ってなかったが、展望台の上から見ると5倍きれいで驚いた。
湖面に雲が写り込んで、フォトジェニックなやつだったのか、ウトナイ湖。見直したぜ。
樽前ガロー
ラスト、バット、ノット、リースト!これが町近ワイルド・ネイチャーの目玉なのだ!
美々川やウトナイ湖とは反対側、苫小牧の西端にあるスポット。
「ガロー」とはアイヌ語で「両岸が絶壁になっているところ」だって(ガローの案内看板より)。
樽前ガローとは、つまり、樽前という山の山麓にある、ただの渓谷なんだけど…、
岩肌に苔がむしていて、これまた幻想的なんだよ~。
苔と言えば、近くに「苔の洞門」というちょっと類似の観光スポットがあったのだけど、
そちらはもう閉鎖された。ガローの稀少価値、ますます高し。
国道からちょっと山に入っただけで、すでに森深し。ガローに到着。
繰り返しになりますが、この町近なところが、苫小牧のプチ・ワイルドの魅力なのだ!
町近とはいっても、山の中には熊がいるので、朝と夜は避けた方がよいらしい。怖すぎる😨
熊鈴を持って、いざ入山!
橋の上からでも、それなりにガロー(崖)を見ることができる。初級者コース。
もっとガローに肉薄したい上級者は、
このロープを伝って崖の下に降りることもできる!
そうすると、こんな幻想的な景色が見られるらしい!
苫小牧市「樽前ガロー」より |
人工的なアクセスを設けず、手付かずなままで自然を楽しむという趣旨、大賛成!!
しかし、今回は準備不足。ロープを伝っての崖くだりは、泣く泣く断念した。
次回は服装やメンバーを念入りに準備して、崖くだりにいどむぞ!
人っ子一人いないし、熊がいて、ついでにお化けも出るらしいので、
樽前ガロー行きは、タフでハイテンションな、愉快な仲間たちとの同行を推奨する!
まとめ
以上、苫小牧の町近ワイルド・ネイチャーをお届けしました。いたってマイナーな都市、苫小牧は、何もないところですが、
それだけに、武骨な生の自然がいたるところに散在しているのが魅力。
どれも、ありきたりの自然なんだけど、
大都会に住んでると、それが贅沢なことに思えるんだよね。
ウトナイ湖と美々川、そして樽前ガロー、どれも条約やら条例やらで保全されているので、今後も大開発されることはない。
願わくば、必要以上の観光開発もせず、
マイナーな、ひっそりとした、なんでもない自然のままでいて欲しい。
それが外部者の無責任な願いである。