東京から北海道、車で往復2200kmの旅

こんなご時世ですが、のっぴきならない事情があり旅行した。
それも結構ハードな旅。車で北海道、往復2200kmの旅。記録しておく。



初めての東北

東北地方は、30年以上前に青森にちらっと行ったことがあるだけ。ほぼ未踏だった。
今回初めて東北を訪れ、(といっても高速で通っただけだけど)印象ががらりと変わった。

以前は、どちらかというと野暮ったいところ、たとえば千葉や埼玉をもっと田舎にして、加えて少し貧乏くさくした雰囲気の場所を思い浮かべていた。(すみません…)

ところが、東北道を北上するにつれ、森林が広大に広がり実に清々しい。
パーキングエリアやサービスエリアはスタイリッシュで近代的だし、ときおり垣間見る町も普通に近代的で暮らしやすそうだった。東北いいじゃん!

そんな東北道では、
伊達政宗のエンブレムが掲げられた菅生サービスエリアで、
「厚切りとろ牛タン串」1200円を食べた。おいしかった。


紫波サービスエリアで「南部どりから揚げ」380円を食べた。
揚げたて、ほくほくで美味しかったのだけど、それだけに時間がかかった。
これは後で手痛い時間のロスとなった。

その他、東北道グルメで紹介されていた「一本うどん」や「一本葛餅」なるものもぜひ食べてみたかったのだけど、今回は先を急ぐ旅なので、食べ歩きはあくまでもトイレ休憩のついでにゲットできるものに限られた。

三内丸山遺跡

予定よりずいぶん早く青森に到着しそうだったので、念願の「三内丸山遺跡」に行くことになった!!わーい!!
といっても、入館受付が17:30終了、閉館18:00のところ、
カーナビが示す青森到着時刻は17:30のあたりを行ったり来たり。
到着時刻17:00くらいまで追い上げたところに、先ほどの「南部どりから揚げ」で20分ほどのロス。あちゃちゃ。

ハラハラしつつ、17:10に遺跡にとうちゃーく!!

とりあえず、ジオラマをチェック。

そして、実物大の再現された村へ。

遺跡のシンボルともいえる大きな櫓(大型掘立柱建物)

レプリカの隣にある建物の中で、本物の縄文時代の遺跡が見られる。
「ほー、縄文時代の柱が残ってる~」と感慨深い。

こんな調子で、ざざーっと一通り眺め…切らないうちに、
「お時間で~す」と遺跡見学のタイムリミットがやってきた。
まいっか。どんなところなのか雰囲気を味わえただけでも儲けもの。今度またゆっくり訪れよう。



津軽海峡フェリー往路

フェリーの出航時刻は22:25。
ところが車移動の時間が読めなかったので早め出発。朝の7:30に東京を出た。
そして、青森に到着したのが17:00。
三内丸山遺跡も18:00に追い出されたので、時間があり余った~~。

チェックインはドライブスルー。
車でゲートを通り、機械にQRコードをかざすとチケットが発券される。すごい。

そのチェックインも、乗船の3時間前にならないとできない。
19:30まで駐車場で時間をつぶす。エアコンが効きにくく蒸し暑い。

チェックインのあと、船に乗りこむ順番の列に車を駐車。

乗船は21:30くらいとのこと。またもや時間をつぶさねばならなかった。
次はターミナルで涼みながら腹ごしらえをした。

やっとこさフェリーに乗り込んで、

部屋をゲット。

翌日の2:05までの4時間弱、ここで横になる。
わたしは大判厚手のバスタオルを敷き、フェイスタオルを枕にして横になった。それほど悪くなかった。毛布の貸し出しが300円だったので、必要ならそれを借りてもよい。

だいたいどの部屋も1~2名ほどしか占拠していなかったのだけど、同室に1人の男の人が入ってきて相部屋になった。
たぶん、おじさんとおばさんしかいないこの部屋が、入りやすかったのだろう。

雑魚寝部屋の両端(=船の両脇、窓側)にはテーブル席がずらりと並んでいた。
ここは意外に盛況で、かなり埋まっていた。たぶん、航海の4時間をテーブル席で過ごす人もいたと思われる。

お弁当系の自動販売機と、電子レンジ。腹ごしらえができる。深夜だけどね…


シャワーブースが4つ。ドライヤーもあった。使わなかったけどね。


一通りフェリー内施設のチェックが終わったら、部屋に戻り横になった。

そして朝の2:00。うとうととしていたところにチャイムが鳴り、
もうすぐ函館港に入港するので、直ちに車に戻るようアナウンスが入った。
私たちはくそ真面目に、取るものも取らず車に戻った。
結果(想像にかたくないが)車の中で数十分待たされる。
そりゃあそうだ。トイレに行ったり、コンタクトを入れたり、なんならストレッチをしてもよかったのだ。

フェリーの旅は概して「待つ」こととの戦いだった。

とうとう北海道

フェリーから降りて、深夜の高速を再び走り始める。そこでわかったことがある。

第一に、私はもともとこう考えていた。
北海道以外は、青森から九州までおおよそ同じ風景。
ちょうど日本昔話の景色。山があって里がある。

第二に、初めての東北入りを果たし、
東北の風景は意外にも北海道に似ていると感じた。
日本昔話というよりは、ノルウェーの森。
針葉樹林が増え、大きな森が広がり、家々も豪農な瓦葺きというよりは、モダンな四角いおうち。

第三に、東北から北海道に入り、北海道と本州の大きな違いを改めて再認識した。つまり一周回って振出しに戻った。
北海道は、想像しているよりはるかに北海道なのだ。
人間のにおいが一気に後退し、野生の空気感が満ち溢れた。
渡島半島が特にそうなのかもしれない。

とはいっても、人間の活動が無いわけじゃあ、全然ない(当然ながら)。
たとえば、野生の合間に大規模な風力発電があった。この規模の風力発電は、30年前に住んでいたカリフォルニアの砂漠で見たやつだ。

目的地の町に着いたのが朝の6:00。
また朝がやってきた。前日の朝に東京を出発し、ほとんど寝ていないのに、また新しい朝が来た。今日も一日頑張ろう。

さて。やっと目的地にに着いたところですが、
ここで一気に復路についても記しておく。

津軽海峡フェリー復路

帰りのフェリーは深夜の 3:10 出航。
道内の移動は時間が読めるので、それほど余裕をもたせずに、21:00に出立した。


それでも、なんやかんやと待ち時間は多いし、
なんたって深夜だし、フェリーの旅はかなりシンドイのだ。

復路は「ビューシート」なるお席の予約ができていた。

ほぼ180度にリクライニングできるし、柔らかシートなので快適。
往路の雑魚寝部屋に比べて、疲れがかなり軽減された。

さらに、各シートの目の前に電源があるので、寝ている間に電子機器を満充電できたのが便利だった。

6:50 青森に到着。
またもや、入港もしていない時分から、直ちに車に戻るようアナウンスがある。
今回は勝手知ったるで、慌てずに、トイレに行って、写真を撮って、車に戻る。

北海道から東京へ

夏休みだというのに、北海道での滞在はおおむね寒さとの戦いだった。
長袖の服をあまり持っていかなかったので、余計に寒かった。
最後の最後、深夜の函館港では、マフラー代わりにバスタオルを首に巻いて震えた。

それなのに、青森港に着いたときは暖かだった。半袖でOK!
気象上のたまたまのタイミングのせいなのか、それとも北海道と本州の温度差なのか…

青森の風景は、やっぱし北海道とは違っていた。人工建造物が多くて密。
岩手や福島の森は、人間の匂いのする整然としたものだった。
そして北関東に入ると田園風景。「いつもの日常が繰り返されるのか」と少し悲しくなった(わたしは仕事で郊外に出向くことが多い)。
首都高に入ると、一刻も早く猫ら~に会いたくなり、居ても立っても居られなくなった。

往路のウキウキ旅気分一色とは異なり、
帰路は体も心も揺れ動く1100kmの旅でした。