日枝神社の表参道って裏側にあるよね。ハウツーアクセス。

贅沢にも都心に鎮守の森を抱える日枝神社。
都心とは思えない、というか東京とは思えないような千本鳥居もあって情緒満載。



日枝神社の由来

公式ホームページをみると、
鎌倉幕府の御家人であった江戸氏が、江戸の郷の守護神として山王(大山咋神)を祀ったのが日枝神社の始まりだとか。そのときは今の皇居あたりに社があったってことかな?たぶん。
のちに徳川家康が江戸の領主になってからも、「城内鎮守の社」「江戸郷の総氏神」として大切にされた。
その後移転や火災を経て、1657年、第4代将軍家綱が現在の地に社地を移したそうです。
ようは、鎌倉時代から江戸を見守ってきた由緒正しい神社ってことなんですね。

場所柄のせいか、現在の政財界の偉い人々からの信仰も厚く、「仕事運・出世運のパワースポット」という噂もちらほら。それはあやかりたい!!
ご利益にあずかるためには、やはり表参道から参拝するのがよろしいそうな。

「よーし表参道から参拝するぞー」と気合を入れたものの、わかりにくくて手間取った。
備忘録として、表参道までのアクセスを記録しておきまーす。


表参道へのアクセス

まず、トリッキーなのが下の地図👇「B」の参道。
外堀通りに面した、勝手知ったる、大きな大きな立派なこの参道は、なんと裏参道なのよね。
ゴージャスなエレベーターや広場があって、いかにも「表」な感じなのにね。

Google Mapより抜粋、加筆。

目指す表参道は「A」👆。
電車で行くときは、溜池山王駅の5番出口から出て、そのまま少し歩いてザ・キャピトル東急ホテルの地下に入り、コンビニなどでちゃんとお金をおとしつつ、ホテルのエスカレーターをお借りして地上に上がれば迷わずホテルの前に出られますね。

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そして、ホテル敷地のすぐ横にある「D」の細っこい路地階段を登れば表参道のふもとに出ます。


ジャジャーン。少し苦労しただけに、後光がさしているようです。
出世・仕事運の方、どうぞよろしくお願いします👏



ちなみに、上の地図の「C」の階段が、冒頭に紹介した千本鳥居、稲荷参道です。



何で表が裏に?

ところでところで、なんでこんなややこしいの?と疑問に思い、
昔のお姿を想像してみました。1843年の地図👇。

人文社蔵版『分間懐寳江戸繪図』より抜粋・加筆

まさに外堀に面したところに山王宮を発見。丸く囲ったところ
参道の鳥居はもちろん、外堀側ではなく(泳いで行くんか!)、お城に通じる道路沿いに描かれています。
(ただし、外堀に向かう階段も描かれているように見受けられるので、お堀へのアクセスも確保されていたのかな。)
なお余談ですが、地図の左下には徳川家の菩提寺、増上寺がみえます。大きい。

日枝神社、1828年の地図ではこんな感じ。そしてアップ。加えて現代の電車路線付き。
人文社, 2009, 『御江戸電車巡り』より抜粋・加筆

先ほどの古地図と比べて位置関係が微妙に違うが、まあ細かいことは気にしないでおこう。

ざっくりまとめると、かつてのお堀が幹線道路(外堀通り)へと変身し、
よって幹線道路からアクセスのよい参道「B」が、現在、表側のような存在になったということのようですね。
さらに参道「B」はかつての溜池の端っこ、だから比較的広大な敷地があったことより、立派な参道構造物を新たに建設することができたってことなのかな?たぶん。
それでますます「表」っぽくなったと。

まとめ:日枝神社の表参道

今日は、妄想と推理を交えつつ、日枝神社の表参道が裏側にある件について考えてみました!
お城の周りは歴史が詰まっていて楽しいなあ。


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