「おカネの切れ目が恋のはじまり」というドラマを見た。
三浦春馬の遺作
このドラマは、はっきり言って通常は見ないやつ。
ただし、三浦春馬の遺作ということなのでちょっと見てみた。
しかも代役を立てるのではなく、彼が生前、亡くなる前日まで撮影していたという収録を生かして作品を世に出すというところに関心を持った。
やっぱし好みではない…
実際ドラマを見てみると、最初、やっぱし私には面白くなかった。
三浦春馬は、トークで生の彼を見る分には最強の好青年で大好き!ドラマでも、ALSの役とかはすごい良かった。
だけど、カネコイの猿渡慶太のような軽い役は、わざとらしくて好きじゃないな~。
通常なら、このドラマ見ない決定!となるパターン。
こんな感じでドラマを見始め、ほんと面白くないな~と思いながら見ていたのさ。
やがて、三浦春馬がこの世にいないことも忘れて、猿渡慶太まじウザいとか思いつつ、鎌倉の生活楽しそうだな~とか思いつつ、なんだかんだ物語世界に入っていった。
フラーっといなくなる
やがて、そのウザい猿渡慶太がフラーっといなくなった。
主人公の女の子にチューしちゃったのが恥ずかしくて、前カノのところに居候しているのか?という感じの展開。
けっこう本当にウザかったから、私的にはOK。
ドラマの中でも、困ったやつだからいなくてせいせい。でも、いないといないで淋しいもんだという流れに。
いつ帰ってくるのかな~
いつ帰ってくるんだろうな~。主人公の女の子が猿渡慶太への恋心に気づき始めるタイミングで、わたしもそろそろ、うざい猿渡慶太の帰りを待ち、当たり前の(面倒くさい)純愛の展開を予測していた。
あ=====!!!そうだ、帰ってこないんだ!
気づいたときに、背筋がゾッとした。
まんまと乗せられていた。
三浦春馬がもう帰ってこないという地点から見始めたドラマだったのに、
猿渡慶太がフラーっといなくなった時点で展開が見えているはずだったのに、
まんまとドラマ世界に入りこみ、猿渡慶太の帰りを当然のごとく待っていた。
まんまと乗せられたおかげで、三浦春馬がもう帰ってこないということを、再び痛感させられ、何とも言えない喪失感を味わった。
ある種の名作?
すごいドラマだ(まんまと乗せられたのは私だけ??)
追悼作品として、ある種の名作ではないだろうか。
三浦春馬さんが帰ってこないことの喪失感をどっぷり味わうと同時に、
人生のかけがえのなさを思い、故人のご冥福をお祈りしました。
三浦春馬はmyベスト10に入るほど好感度大の男性俳優であった。残念。