「照子と瑠衣」の最終回、意外な感触

 NHKのドラマ、「照子と瑠衣」を楽しくみてきた。
しかし、最終回の予告を見て、「なぜに高校生のはなし?!」と期待薄だった。

だってこの歳で、高校生の話なんて、まったく感情移入ができない。
照子と瑠衣は、約70歳という大先輩が自分らしく格好良く生きるドラマだから、自分の近い将来と重ね合わせながら、こんな大人になりたいな~とか、なりたくないな~とか、感情移入してみられるのかよいドラマなのに。
最後の最後に高校生を中心に描くなんて、絶対反対!!


と思っていたら、なんと、久しぶりに若々しい、すがすがしい、晴れ晴れしい気分になった。
なぜなのか?という分析はしていないの。だから今回は感想のみ。視聴後の感情を吐露します。

もうすっかり記憶の奥にしまい込んでいた、自分が18歳で旅立った日のことをリアルに思い出した。
そして、それからこれまでの人生が、意外にもポジティブに思い起こされ、
そして、今後の人生も、意外にもポジティブに想像された。
人間の人生を、一本の糸として、ポジティブに回想する仕掛けが仕込まれていたのかな~
古代の遺跡とか、女子高生の旅立ちとか、70歳の旅立ちとか、うまくリンクして仕込まれていたのだろうね。

いい味を出していたのは、佐世保の海の景色と、青いオープンカー、そしてビートルズのポップなリズム。ポジティブ思考しか生まれないよね。

わたしはもしかすると今後、九州のどこか海のそばで暮らし、歴史探訪を楽しむ老後を暮らすのではないだろうか??と、形而上学的な啓示のようにおもったくらい😁
そんな感じに脈略もなく、なぜか、村上春樹の世界観も思い出した。それはたぶん、私の青春時代とリンクしているのだろうね。

という感じで、今回はまとまらない感想をつづってみました。
強いてまとめると、なにか新しい感覚を呼び起こされる、稀有な最終回だった!